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今知りたい授業のワンポイント

花粉の運ばれ方

理科 5年生 2023/8/24

■ヘチマの花粉

 ヘチマの花粉は、立体的に見ると、ラグビーボールのような、米粒のような形をしています。花粉にも、粘りけがあり、昆虫の体につきやすくなっています。
 ヘチマの花が咲くと、ハチなどの昆虫が花に集まってくることを想起させ、おしべからめしべに花粉が運ばれていることをまとめるとよいでしょう。

■花粉の運ばれ方

 被子植物のおしべのやくに入っている花粉がめしべの柱頭までどのように運ばれるか、また裸子植物のおばなの花粉のうに入っている花粉がめばなの胚珠までどのように運ばれるかによって、花は、虫媒花や鳥媒花、風媒花、水媒花などに大きく分けることができます。

【虫媒花】
 昆虫を花粉の運び手とする花のことを虫媒花といいます。虫媒花の植物は、花粉を運んでもらう代わりに、昆虫に蜜や花粉を食物などとして提供しており、互いに共生関係にあるといえます。
 虫媒花では、形や色、香り、蜜のありかを示すもの(蜜標)などで昆虫を引きつけ、花粉を運ばせています。また、虫媒花の花粉は比較的大形で、粘着性や表面の突起などによって、昆虫の体につきやすくなっています。

【鳥媒花】
 昆虫のほかに、花粉の運び手になる動物として、メジロなどの鳥やコウモリなどの小形ほ乳類があり、鳥が花粉の運び手となる花は、鳥媒花とよばれます。

【風媒花】
 風を花粉の運び手とする花のことを風媒花といいます。風媒花の花は、昆虫などを引きつける必要がないので、目立った色や香りがありません。
 また、風媒花の花粉は、虫媒花の花粉に比べて小さくて軽く、表面が滑らかでくぼみがあるものが多く、さらさらとしていて、風で飛びやすく、マツの花粉のように、空気袋をもったものもあります。

【水媒花】
 水を花粉の運び手とする花のことを水媒花といいます。水媒花は水生生物に見られ、水中で受粉するものと、水面で受粉するものがあります。

受けつがれる生命(5)4.花から実へ(教科書p.62〜77)

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