エデュフル

今知りたい授業のワンポイント

お気に入りの夏を伝える/夏休みに向けて

生活科 1年生 2025/6/20

■伝え合いの活動

 生活科の場面だけで伝え合う活動を行っても、上手に伝え合うのはなかなか難しいでしょう。そのため、日頃から国語科や図画工作科など表現に関わる学習と関連させたり、いろいろな教科や行事などの中で伝え合う場を設けたりすることが大切です。
 教科書p.46では、絵をもとに、国語科と図画工作科との連携を図りながら、伝え合う活動を紹介しています。

■国語科との関連付け

 伝え合う活動は、国語科の「話すこと・聞くこと」の学習と関連させ、上手な話し方や聞き方について意識が向くようにしましょう。
 どのように話せばよいかわからない児童には、話し方の基本(パターン)や例、話の流れを示しましょう。
 また、話す人が話し終わったら、質問をする時間を設けましょう。最初は、教師がお手本になって質問しましょう。

【話し方の基本】
「私のお気に入りの夏は○○○です。理由は□□□だからです。」

【話の流れの例】
★例1
教師「お気に入りの夏をみんなに紹介しましょう。」
児童「私のお気に入りの夏は、水鉄砲遊びです。理由は、夏の暑い日に水で遊ぶと、とても気持ちがいいからです。」
教師「水を遠くに飛ばすのに、どんな工夫をしましたか。」

★例2
教師「お気に入りの夏をみんなに紹介しましょう。」
児童「私のお気に入りの夏は、校庭のヒマワリです。太陽の光をいっぱい浴びて咲く様子を見ると、元気が出るからです。」
教師「どんな世話をしましたか。」

★例3
教師「お気に入りの夏をみんなに紹介しましょう。」
児童「私のお気に入りの夏は、シャボン玉遊びです。青い空に向かって、ふわふわ飛んでいく様子を見るのが好きだからです。」
教師「シャボン玉をたくさん飛ばすのに、どんな工夫をしましたか。」

■年間を通した振り返り活動

 この単元では1学期の振り返りを行い、学年末の単元「もう すぐ 2年生」へつなげていきます。学期ごとに振り返ることで、活動内容や自分の行動、言動を思い出しやすく、記録に残しやすくなるほか、子ども自身が自己の成長を実感することができます。
 ただ、日にちや時系列がはっきりしていなかったり、忘れていたり、思い違いをしたりする子どもがいます。そのため、教師は日常的に画像や動画を撮るなど、記録を残しておくようにしましょう。

■夏休みの過ごし方

 1年生にとって、小学校での初めての夏休みがやってきます。教科書p.48〜49を活用して、挑戦したいことを考えたり、規則正しい生活を送るための目標を考えたりして、楽しく有意義な夏休みになるよう家庭と連携を図りましょう。
 教科書p.48下部のQRコードを読み取ると、「おうちで もっと せいかつか」というwebページが表示されます。
 長期休暇中でも、家庭で生活科の学習に取り組むことができるように、さまざまなワークシートがダウンロードできるようになっています。早めに保護者の方に案内し、活用するように促しましょう。

なつと なかよし(教科書p.46〜47)
たのしい なつやすみ(教科書p.48〜49)

アンケート

よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。

Q1:この記事は授業準備のお役に立ちましたか。
Q2:この記事の詳しさは適切でしたか。
Q3:この記事の公開時期は授業準備タイミングとあっていましたか。
Q4:その他、ご意見・ご感想をお聞かせください。

全角で512字まで入力できます。