今知りたい授業のワンポイント
L・dL・mLの関係、かさの計算
■1L=10dL
dLは、実生活ではほとんど使われていない単位ですが、1Lを10等分した1つ分を表す単位として理解させておく必要があります。
まず、1Lますでペットボトル(1.5L)に入る水のかさを測らせ、はしたのかさの表し方を考えさせます。その際、1Lますの目盛りに目をつけさせ、目盛りが1Lを10等分していることに気づかせ、1目盛りが1dLのかさを表すことを教えます。この後、1dLのますがあることを知らせ、1dLます10杯で1Lになることを実測を通してとらえさせましょう。

■10mL、1dL=100mL、1L=1000mL
教科書p.91では、dLの単位を導入したときと同じように、dLのはしたを表す単位として「mL」を導入しています。
まず340mLのペットボトルに入る水の量を1dLますで測らせ、はしたのかさの表し方を考えさせます。そして、1Lますと同様に1dLの10分の1(1dLますの目盛り)に着目させ、これが10mLであることを知らせます。1dLが100mLであることについても確認させて、全体の量は340mLであることをとらえさせましょう。
mLとLの関係については、ますを使った実測を通して、10mLの10杯分が1dLで、1dLの10杯分が1Lで、それは100mLの10杯分と同じであることから、「1L=1000mL」をとらえさせるようにします。これについても具体的なイメージをもてるようにして、児童に複雑な単位換算を課さないように注意しましょう。
■かさの計算式
教科書p.93では、「4 長さ」の計算と同じように、式にL、dLを単位につけた名数式で表現しています。
このような問題では、同じ単位の数値に目をつけて計算すればよいことに気づかせることが大切です。「1L5dL+1L=1L6dL」としないように気をつけさせるようにしましょう。
かさの計算指導については、長さと同じように、かさもたし算やひき算ができるということをとらえさせたり、dLとLの単位の関係についても理解を深めさせたりすることがねらいにあるので、単位の複雑さに惑わされるようなものは扱わないように注意しましょう。

7.かさ(教科書上巻p.87〜95)
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