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今知りたい授業のワンポイント

夏に見られる星と星座

理科 4年生 2023/6/22

■夏の星

 7月に見られる星には、1等星はベガ、アルタイル、デネブ、アンタレスがあります。ほかにも、おとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥルスが見られます。

【夏の大三角形】
 こと座のベガ(織姫星・織女星)、わし座のアルタイル(彦星・牽牛星)、はくちょう座のデネブでつくられる三角形を、夏の大三角形といいます。夏の大三角形は、全天88星座の中の星座ではありません。

夏の大三角形

【天の川】
 この時期の天の川は、銀河系を中心に向かって見たもので、無数の恒星の光が重なったものです。夏の大三角形を通り、いて座の南斗六星とさそり座の間あたりに見えます。

【北斗七星】
 中央の3等星と6個の2等星がひしゃくのように並んだもので、おおぐま座の一部です。北極星を探すのに使われます。柄の先端から2つ目の2等星ミザールのわきには4等星アルコルがくっついていて、アラビアでは兵士の視力検査に使われました。

■夏の星座

 7月の主な星座は、こと座、わし座、はくちょう座、さそり座、カシオペヤ座、北斗七星(おおぐま座)などがあります。

【こと座】
 ギリシャ神話で、名手オルフェウスが愛用していた琴になぞらえた星座。こと座の1等星ベガは、アラビア語の「落ちる鷲」という意味で、七夕の織女星として有名です。

【わし座】
 ギリシャ神話で、大神ゼウスの使い鳥の鷲になぞらえた星座。わし座の1等星アルタイルは、アラビア語の「飛ぶ鷲」という意味で、七夕の牽牛星として有名です。

【はくちょう座】
 ギリシャ神話で、大神ゼウスがスパルタ王妃レダに会いに行くために変身した白鳥になぞらえた星座。はくちょう座の1等星デネブは、アラビア語の「尾」という意味です。白鳥のくちばしに輝くアルビレオは、望遠鏡で見ると色の対比が美しい二重星で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも登場しています。

【さそり座】
 ギリシャ神話で、腕自慢をする狩人オリオンを刺し殺したさそりになぞらえた星座。オリオンも星座になっていますが、冬に見られ、同じ空には現れません。さそり座の1等星アンタレスは、その赤さから、ギリシャ語で「火星(アレース)に対抗する(アンチ)もの」という意味です。

★6月の植物栽培情報

 ヒョウタンの茎が伸びると、茎の長さが観察しづらくなります。横向きに茎を伸ばす工夫をすると、茎の長さをはかりやすくなります。

空を見上げると(1)夏の夜空(教科書P.52〜57)

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