今知りたい授業のワンポイント
環境へ影響を与えるもの
■マイクロプラスチック
マイクロプラスチックは、(一般的には、5mm以下の)微小なプラスチックの粒子や断片のことを指します。マイクロプラスチックには、歯磨き粉や洗顔剤などに含まれるビーズのような最初から小さなプラスチックと、ペットボトルのようなプラスチック製品が紫外線や海の波などで細かくなったものがあります。
マイクロプラスチックは、海中だけでなく、大気中や土壌中でも見つかっており、さまざまな環境や生態系への影響が懸念されています。マイクロプラスチックの制御と削減は、地球規模での課題の1つであり、ヒトへの影響を含めた生態系に及ぼす影響の調査・研究が進められています。
■地球温暖化
大気中に含まれる水蒸気や二酸化炭素、メタンなどの気体には温室効果があり、それらの増加によって、地球の平均気温が上昇する現象(地球温暖化)が起こっていると考えられています。この地球温暖化が進むと、海水面の上昇や低地の水没、洪水や干ばつなどが増えるといわれています。
■外来生物
外来生物とは、ほかの地域から人為的に移動し、生息するようになった生物のことで、人為的か意図的・非意図的かを問いません。外来生物法では、国内外を問わない地域からの生物は外来種、国外由来の外来種のみ外来生物とよばれます。日本では、生態系や人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすものや、及ぼすおそれがある外来生物を特定外来生物に指定し、外来生物法によって無許可の飼育、生体の移動・譲渡を禁じています。
・特定外来生物
ヌートリア、アライグマ、カミツキガメ、ウシガエル、カダヤシ、ブルーギル、オオクチバス(ブラックバス)など
また、生態系に悪影響を及ぼしうる、「生態系被害防止外来種」には、シマリス、ミドリガメ(アカミミガメ)、ニジマス、アメリカザリガニ、ムール貝(ムラサキイガイ)、アメリカセンダングサ、オオカナダモなど、ふつうに周りに見られる生物が多数指定されています。
一方で、ダンゴムシ、アサガオ、イネといったヒトにとって有益な外来生物もいます。まずは外来生物について正しく深く理解することが重要です。
★2月の植物栽培情報

( )内は同じ植物を栽培している他学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
わたしたちの地球(2)10.自然とともに生きる(教科書p.192〜203)
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