今知りたい授業のワンポイント
等しい比
算数 6年生 2024/9/19
■2つの比の比べ方
2つの比a:bとc:dを比べるとき、次のような2つの考え方があります。
1.それぞれの比の値に着目して、a/bとc/dを比べる考え方
2.2つの比を関連づけて比例関係とみて、a/cとb/dを比べる考え方
教科書p.130、131では、1の考え方にあたる「ケチャップの量がマヨネーズの量の何倍になっているか」に着目させて考えていくことがねらいです。
一方、2の考え方に相当する「ケチャップの量が2倍(1/2倍)になっていて、マヨネーズの量も2倍(1/2倍)になっている」ことに気づく児童もいます。児童から発言があれば、そのことを認めて価値づけ、等しい2つの比の関係として次の授業で学習することを知らせるとよいでしょう。
■つまずきと対策小数や分数の比から比の値を求める方法
比の値を求める考え方において、a:bの比の値はa/bとして表せたことから、1.5:1.2の比を1.5/1.2として考えようとする児童がいます。
数学的には誤りではありませんが、そういった場合には、わり算で処理するように支援しましょう。分数の場合についても同様です。
■つまずきと対策整数という同じ舞台の上にのせる
教科書p.135[5]のような問題は、直観的に答えを出してしまう児童がいますが、そういう児童に限って間違いも多いものです。まずは、1つずつ式変形をさせましょう。
次のように、すべての数を整数になおしてから次の段階へ進ませるようにすると、間違いが少なくなります。

10.比とその利用(教科書p.128〜139)
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