今知りたい授業のワンポイント
おもちゃランドの準備と開催/野菜の収穫と振り返り
■柔軟に対応する力を育てる
おもちゃランドを開催して遊んでいると、子どもは思ったようにいかない場面に出くわします。そんなときは、途中で遊び方を変えてみたり、ルールを変更してみたり、説明の仕方を変えてみたりするように声をかけましょう。予期せぬ出来事への柔軟な対応と経験が、今後、何か起こったときにも、自分で解決しようとする力へとつながります。
なお、遊んでいる途中で、おもちゃが壊れることがよくあります。すぐに直すことができるように、修理コーナーを設けておきましょう。

■単元末の振り返り
これまでの活動記録(記録カード、写真、動画など)をもとに単元全体を振り返り、自分ができるようになったことやおもちゃがより良いものになったこと、友だちと協力しながら楽しい遊びをつくり出してきたことなどを思い起こさせ、表現させます。
教師はそれぞれの子どもの頑張りを板書で整理して可視化することで、子ども自身や友だちの成長に気づくことができるようにします。

■収穫は特別な日
世話を続けてきた野菜を収穫することは、子どもにとって特別なイベントになります。
初めて収穫するときは、その記念になるようにはさみを特別仕様(リボンをつけるなど)にしたり、今までの努力を賞賛して「収穫証明書」を発行したりすると、子どもたちは達成感や充実感を十分味わうことができるでしょう。また、収穫した野菜を持ち帰る際、袋にリボンをつけるだけでも、特別感を演出できます。

■振り返りと伝え合う活動
栽培活動を振り返ることで、植物が生命をもって成長していることや適切に世話ができるようになった自分の成長に気づくことができます。
振り返りの活動では、記録カードを時系列に並べて1枚1枚見直すことで、野菜の成長と自分の関わりを思い出すことができます。カードをじっくり見ていると、そこにかかれた絵や文字、文章が以前より上手になっていることや、野菜の世話も1年生のときより上手になっていることに気づき、自分が成長したことを実感できます。
それぞれが頑張ってきたことに目を向けさせ、伝える相手を意識しながら、どのようなまとめ方がよいか考えるように声をかけましょう。

せかいで ひとつ わたしの おもちゃ(教科書p.70〜73)
大きく そだて わたしの 野さい(教科書p.22〜25)
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