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今知りたい授業のワンポイント

分数のたし算・ひき算

算数 5年生 2024/9/12

■異分母分数のたし算・ひき算の指導

 異分母分数の加減の計算の誤りの多くは、通分が正しくできなかったり、約分を忘れたりすることです。そのため、約分、通分の学習を丁寧にしておくことが大切です。

 下のように、分子は分子どうし、分母は分母どうしをたし合わせる児童もいます。このような児童に対しては、個別指導により、図を示しながら、それぞれの分数の大きさを掴ませ、同じ単位に揃えること(通分すること)の必要性を十分に掴ませましょう。

■異分母分数の計算をするときの通分の難易

 通分は、分母の数の組み合わせで、次の3種の場合が考えられます。
ア.1/3+1/4のように、2つの分母が互いに素(公約数が1だけ)である場合
イ.1/2+1/4のように、一方の分母が他方の分母の倍になっている場合
ウ.1/6+3/4のように、2つの分母が1以外の公約数を持つ場合

 いずれの場合も、共通の分母には最小公倍数を選べばよいことを知らせましょう。アの場合は、分母どうしをかけ合わせることによって、最小公倍数が見つけられます。イの場合も比較的最小公倍数を見つけやすいです。
 問題となるのは、ウの場合ですが、この場合も「8 整数」で学習したように、分母の大きい方を2倍、3倍、……して、小さい分母の倍数になる数を見つけさせるようにします。
 その際、下のようにして計算した場合も認めるとよいでしょう。そして、このような場合は、答えが約分できることに注意させ、次第に最小公倍数を分母にして計算していく方法を身に着けさせるように指導しましょう。

9.分数(教科書p.114〜131)

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