今知りたい授業のワンポイント
わり算と分数
■2÷3=2/3を指導する別の手立て
教科書p.124〜125のような流れを踏まえて、2÷3=2/3であることをおさえても、容易にその結果を受け入れようとしない児童がいます。
その原因の多くは、「□Lの3分の1」→「□Lの1/3」→「1/3」という思考過程の中で、いわゆる「分割分数」のイメージが前面に出てくるためだと考えられます。また、「1を3等分した1個分」という1/3の意味を十分に捉えられていない児童もおり、このような実態も考慮に入れて指導することが必要です。
指導は、以下のように、教科書の流れを若干変えて説明してもよいでしょう。
p.125[1] ジュース2Lを3等分すると、1個分は何Lになりますか。
1.「□Lのジュースを3人で等分します。1人分は何Lになりますか。」といった条件不足の問題を提示します。
まず、□が6や3の場合を考えさせます。
6Lのジュースを3等分したときの1人分
… 6÷3=2 2L
3Lのジュースを3等分したときの1人分
… 3÷3=1 1L … ア
次に、□が1の場合について考えさせ、分数の意味についておさえさせます。
1Lのジュースを3等分したときの1人分
… 1÷3=1/3 1/3L … イ
最後に□が2の場合について考えさせ、ア、イの答えから結果を予測しながら、2/3Lになることを導かせます。
2.p.125ではかさを材料として展開していますが、これを例えば2mのテープを3等分する場合に置き換えて実際に作業を取り込みながら展開します。
1mを3等分した1個分が1/3mであることをおさえさせた後、2mを3等分した1個分の長さについて考えさせます。
実際に操作させながら、1/3mの2倍の長さになっていることを実感させ、適切な説明を加えながら、2÷3=2/3(m)になっていることを導きます。
9.分数(教科書p.114〜131)
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