今知りたい授業のワンポイント
変わり方を調べて
算数 5年生 2025/2/13
■場面を捉えさせる工夫
教科書p.240の1、p.241の2の問題では、「2人の間の道のりを、1分間に進む2人の道のりの和や差でわる」という解法があります。しかし、そのことよりも、そこに至るまでの解決過程を重視して指導することが大切であり、解決のためには、何よりもまずは場面の状況を的確に把握する必要があります。場面を捉えさせるには、例えば、人のイラストを黒板に貼って動かして見せたり、教科書のQRコードを読み込んでアニメーションを見せたりするとよいでしょう。
p.240の1では、解決の見通しを立てるときに、「2人が進んだ道のりの和が1200mになったときに出会う」ということの理解が難しい児童もいます。そのような場合は,2人同時ではなく、個々に確認していくとよいでしょう。まず、あやのさんは1分に70m近づき、お姉さんは1分に80m近づくことを確認します。そうすると、2人は1分に150m近づくことがわかります。そして、どれだけ近づけば出会えるかを考えると、最初に離れていた1200m近づけば出会うことができる、というように順を追って確認していくとよいでしょう。他にも、下のように、表にもう1項目「2人の間の道のり」を追加してもよいでしょう。下の表では、2人の間の距離が縮まり近づいていく様子がわかり、出会うということを実感として把握することができます。

見方・考え方を深めよう(3) いつ会える?(教科書p.240〜241)
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