今知りたい授業のワンポイント
10の合成・分解、0
■10の合成・分解と補数
教科書p.36で「おはじきいれ」ゲームを行って10の合成・分解を列挙し、p.37で「10にしましょう」と「10づくり」を行うことによって、10の合成・分解の定着を図ります。
それらの活動を行う際は、p.36に示されている数図の形状(1つの数に対応する数図の赤丸と、それを補うように配置されている白丸)を念頭に思い浮かべるよう促しましょう。
その白丸の数を赤丸の数の10における「補数」といいます。
10の合成・分解を単に数の組み合わせとして記憶させるよりも、最初は、10までの数図カードを思い浮かべ、10の補数を視覚的にとらえられるようにすると効果的です。
そのために、p.37の「10にしましょう」の活動では、前ページ(p.36)を開いて進めてもよいでしょう。最終的には覚えてしまうくらいまで、確実な習得を目指しましょう。
p.36の「おはじきいれ」ゲームでは、児童はゲームの勝ち負けにこだわって「入った数」ばかりに注目しがちですが、「入った数」と「入らなかった数」を対等に扱い、いろいろな数の構成があることを理解させましょう。

■0という数
0の指導は、10の合成・分解の指導と切り離して行いましょう。
教科書p.39に「0というかず」という小見出しを設けているのは、10の合成・分解とは別に、0の意味をより丁寧に取り扱いたいことを意図しています。
0の意味には、
1.空位を表す
2.原点を表す
3.何かがない
などがあります。
3の「何かがない」は「何かがなくなった」という意味であり、教科書p.39では「枠の中のおはじきが1つもない」ということを表しています。
「何もない」ではなく「何かがない」ことを0で表すことを意識させましょう。
3.いくつといくつ(すたあとぶっくp.26〜39)
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